
「磯の香りがする」という表現について
「磯の香りがする」という表現が気になって。なぜならば、磯の香りはそんなに良い匂いではない。どっちかというとクサい。であるのに何故おいしい魚介類を食べた時に「磯の香りがする・・・」と陶然とした面持ちで言うのか? えーと、先日、本を読んでいましたら、あのー、カニの甲羅に日本酒を入れて飲む飲み方がありますよね。甲羅酒って言うのでしょうか? ・・・しかし、すんごい飲み方ですよね。むかしむかし、父親がうれしそうに飲んでいたのを覚えています。僕は飲んだことないのですが、おいしいのでしょうか? ・・・ものすごく生臭そうだけれど・・・。で、あれを飲んだ方の感想。それは「口中が海そのもので満たされた思いがした」 口の中が海・・・しょっぱかったのかな? 間違って海水飲んじゃった感じ? 違いますね。えーと、僕なりに訳せば「口の中に日本酒で溶いた蟹味噌の芳醇かつ濃厚かつリッチ・テイストでtoo muchな味わいで舌の味蕾が刺激され、うっとりしてほっこりしてまったりして恍惚として陶酔した。それを例えるには『磯の香りがする』なんて表現じゃ足りない、それはまるで口の中が海になったようだ・・・」ということなのでしょうね。うーむ・・・「味覚」を「言葉」に置き換えるのは、むずかしいですね。

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