しょう油刺しは美しい

このしょう油差しのデザインの何がすごいかといえば、「これってただのしょう油刺しじゃん」という認識にまでなっちゃっているところですね。例えるならば「カレーに福神漬けは当たり前でしょ」ぐらいのレベルにまで当然に。ある時、誰かが「もしかしたらカレーには福神漬けが合うのではないか?」と気がついたように「しょう油刺しのデザインはこうした方が良いのではないか?」と作られたものだということを忘れてしまうほどのデザイン。調べてみると1961年に榮久庵憲司さんという方がデザインされていました(JRAやらMINI STOPのロゴもこの方でした)。ということは、1961年、昭和でいうと昭和36年、それ以前には、このデザインのしょう油刺しは、なかったのです。初めて見た時、みなさん、おどろいたでしょうねぇ。「こ、これが、しょう油刺しなの!?」って。手に持つ部分の首?の部分から、下の胴体?に到る曲線というかフォルムというかシェイプがキレイなのですよね。この形、日本ぽい。あんまり海外の製品で見たことがない。おそらく一升瓶の形を参考にしているんじゃないかなぁ。そして、持ちやすいし、フタの両側から、しょう油を出せて、しかも、液だれしない。残りの分量が見える。安定感があって倒れにくい。で、見た目が美しい。ホント、グッドデザイン。

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