ぎょうざって何だい?

俳優の池部良さんのエッセイに「朝鮮戦争も終わり頃だったから昭和も二十六年の春ごろだと思う」とあって、映画の助監督に連れられて渋谷の道玄坂に飲みに連れられていくお話があって・・・以下引用。「『良さん、ぎょうざ、さ。食べる?』と又聞かれ、彼に真似をしてお猪口の白乾児を、ちょびっとなめて、『ぎょうざ? ぎょうざって何だい?』『ぎょうざ知らないんですか。良さん、軍隊で中国へ二年だか三年だか、行ってたと聞いたけれど』『行ってたけれど、そんな、ぎょうざなんて食い物に出会わなかったな』」・・・ということで、昭和二十六年、西暦だと1951年当時は東京の人でも餃子は知らなかったみたいですね。ちなみに初めて餃子を食べた池部さん曰く「どうして世の中にこんな旨いものがあったのかと夢見る想い」だったとのこと。餃子を知らないで、餃子を初めて食べたら、そりゃあ、うまいでしょうね。

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