ピラフで思い出した後悔

水口食堂さんのメニューを描いて106日目。106皿目はエビピラフ。「エビがごろっと入った、まさに王道の味わい」とのこと。おいしそ。今から33年前の、たしか昭和63年。僕は高校一年生で、16歳で、小さな洋食屋でアルバイトをしていた。そこのお店でもピラフを出していた。たしかカニピラフだった。炒めて作るピラフだったけど、プロが作るのだから当たり前だけど、見事な出来栄えだった。それからナポリタンもおいしかったし、生姜焼きもあったし・・・今になって思うのは「作り方を教わって置くべきだったなぁ」ということ。けれど人見知りで、うまく大人と話すことができない16歳の僕は、そんなことを考えもせず、時給670円のために、黙々と皿を洗い、ガローニを作り、生ごみを捨てていた。そのお店には8ヶ月ぐらいお世話になった。アルバイト最後の日、仕事を終えたとき、お世話になった料理人の方から「今日で最後なんだよな?」と言われた。それに対して僕は小さな声で「そうです・・・」としか言えなかった。このことを今だに後悔している。16歳の僕は、挨拶ができなかった。なぜだか恥ずかしかったし、何と返したらいいのかわからなかった。その店を今、ネットで検索してみたけれど、もう閉店してしまったようで見つからない・・・ということで、33年前の話ですが、今更ながら、言わせていただきます・・・33年前は、お世話になりました!

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